「軍トリ」配信されました。
テーマは
『学徒出陣にいたるまで
~徴兵のしくみってどうなってるの?』
ちょっと前の話になりまして恐縮ですけれども
8月12日の東京新聞に載っていた
三浦瑠麗さんの記事、
「大日本帝国が本当の意味で変調を来たし、
人権を極端に抑圧した総動員体制だった
のは、1943(昭和18)~45年のせいぜい
2年間ほどでした」
について、各方面からいろいろツッコミがありました。
一連の文章で私自身が感じた大いなる違和感を
整理してみたのが、今回の「軍トリ」です。
で、この機会に徴兵のお話と学徒動員のお話も
しちゃおーーー、というわけです。
いずれにせよ、歴史はぶつ切りにして
捉えることはできません。
ずっと連続しています。
私たちの生活が、ある日突然、
ガラリと変わることがないのと同じように、
過去だって少しずつ色々なことが積み重なり、
気づいたら「こうなっていた」と言えるわけで、
それが明確になったとき、初めて教科書に載るような
「出来事」として後世に残ります。
多分、今朝のJアラートは歴史の教科書には載らないでしょう。
でも今後頻繁になっていくかもしれません。
五年前には想像もしなかった事態ですが、私たちは何も変わらず、
政治も結局は何も変わらないのなら、
私たちは「ああ、またJアラートだ」と慣れていくだけでしょう。
米国が軍事行動を起こしたとき、
初めて教科書に載る「出来事」となる。
しかしこの間、書かれていないからと言って、
何もなかったわけではない。
北朝鮮はミサイルを撃ちまくり、Jアラートはそれを知らせていた。
軍事行動は戦闘の始まりではあるけれど、見方を変えれば
教科書に載らない日々の事態が積み重なった“結果”でもあります。
総動員体制も同じこと。
「本当の意味で変調を来し」の「本当の意味」が不明ですが、
少なくとも、いきなり変調を来したのではありません。
大日本帝国の総動員体制は、
日々のわずかな変化が積み重なった“結果”です。
表面化した事象のみを捉えて語ろうとすると、
どれほど現実を見誤るか、三浦さんの記事は
それを教えてくれています。
詳しくは、「軍トリ」をどうぞ!
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